補足・・・その後の「油須原線跡」
〜トロッコ列車の運転計画進む〜

さて、当サイト管理人は2003年の新年1月3日、1997(平成9)年春以来7年ぶりに油須原線跡を追跡調査した。7年前の油須原線跡の 模様はこちらに書いたとおりだが、この後管理人は転勤で九州を離れたため、追跡調 査ができなかったのである。
今回の調査は、油須原線跡に福岡県が導水管を敷設した後としては初めてとなる。「トロッコフェスタin赤村」は96年を最後に行われていない が、地元在住者から得た情報によれば、トロッコフェスタの会場は導水管の建設現場にかかっていないため線路跡は残されており、それどころかこ の線路跡を利用してトロッコ列車を走らせる計画まで進んでいるという(トロッコフェスタ自体は福岡県山田市の旧国鉄上山田線跡に場所を移して 現在も続けられている)。
ここでは、トロッコ計画が進んでいる現在の油須原線跡の状況を簡単にご紹介するとともに、併せて現在トロッコフェスタが開かれている上山田線 跡についてもご紹介する。

1.油須原線跡

油須原線跡は7年の歳月を経て野ざらし・・・と思いきやそうではなかった。なんと、跡地でトロッコ列車の運転計 画が進んでいたのだ。
そのためだろうか、線路はそのまま変わっていなかったが、道床とバラストがあった部分はコンクリートで固められ ていた。ここはちょうど7年前、私がトロッコフェスタin赤村で軌道自転車を漕いでいた付近である。現在の油須原線跡はこの写真のようになっ ている。ちょうどこちらで、トロッコフェスタ参加者が軌道自転車を漕いでいる写真 を紹介したが、この写真はほぼ同じ地点で逆方向を向いて撮影したものである(フェスタの写真は奥にトンネルがあるが、この写真は逆にトンネル を背にして撮影している)。草むした線路跡は荒れているが、やがてトロッコ開業の折にはきれいになることだろう。

私が軌道自転車を漕ぎながら駆け抜けたトンネルの7年後の姿である。ここもコンクリで固められ、将来のトロッコ 運転を匂わせる。蛇足だが、トロッコフェスタで村長の「イワハシ3号」が故障で一時立ち往生したのもこのトンネルである。あのときの恐怖と快 感は今も忘れられない思い出である。

こちらは平成筑豊鉄道・田川線油須原駅付近で建設の槌音響くトロッコ駅舎(?)。将来は「次の停車駅は油須原で す。トロッコにお乗り換えの方は駅を出られまして向かい側、トロッコ駅舎へ・・・」なんてことに?(爆) 開業が今から楽しみである。

2.上山田線跡


現在、毎年秋にトロッコフェスタが行われている上山田線跡の写真。豊前川崎方を眺めたものだが、とにかく驚 かされる。
これが廃線跡に見えるだろうか? 今にも列車が走ってきそうな雰囲気だ。


上の写真と同じ地点での撮影。こちらは飯塚方を眺めたもの。
気動車の警笛音が聞こえてきそうな気がした。

3.まとめ
油須原線跡でのトロッコ運転計画を知ったときは率直に嬉しかった。私がかつて軌道自転車を漕ぎながらトンネルをくぐり抜けた地点も導水管建設 計画に組み込まれて線路が剥がされ、二度と復活はあり得ないと思っていたからである。
人伝に聞いた話によれば、油須原線跡のトロッコ計画は早ければ今年秋ぐらいから具体化するのではないかという。上山田線跡のトロッコフェスタ がどうなるか心配だが、この秋、もしトロッコが実現したらなんとしても乗りに行ってみたい今日この頃である。

最後に、今回の追跡調査に当たり、初対面にもかかわらず快く車を出してくださった「Web Otchee!!」管理人のおっちーさんに深く感謝を申し上げて本レポートの結びとする。

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