国鉄分割民営化・JRを検証する
2017年4月1日、国鉄分割民営化~JR発足から30年を迎えた。リニア、JR北海道の安全・ローカル線問題、尼崎脱線事故など、JRが起こしてきた数々の「事件」を振り返るとともに、限界を迎えつつあるJRの再編に向け、国鉄を引き継いだ鉄道はいかなる姿であるべきかを考え、検証する。
●決定版! ペテン師たちの国鉄つぶし~「分割・民営化」のウソ・ホント(1986年9月)
国鉄「改革」法案が国会審議入りした1986年9月、「国鉄分割・民営化に反対する北海道共闘会議」が50万部制作し、頒布したパンフレット。国鉄「改革」推進派のウソを暴き、政府が「改革」と大宣伝した国鉄分割・民営化の正体がよくわかります。当時、国鉄分割・民営化に賛成だった人も反対だった人も、まずはご覧ください。現在のJRグループの下で、ここに書かれていることのほぼすべてが現実になっていることがわかると思います。このパンフレットの「予言」の正確さには身震いがするほどです。
●<重要資料>国鉄再建監理委員会答申「国鉄改革に関する意見-鉄道の未来を拓くために-」全文(1985(昭和60)年7月26日)
国鉄再建監理委員会が中曽根首相に提出した答申の全文。当時の「改革」推進側の狙いがわかる歴史的資料です。月刊「鉄道ジャーナル」1985年11月号掲載。
国鉄再建監理委員会の「分割・民営化」答申を受けて、今野修平、今城光英、吉川文夫、曽根悟の4氏に司会・青木栄一氏を加えた緊急座談会。「鉄道ジャーナル」1985年11月号掲載。
国鉄再建監理委員会の「分割・民営化」答申を受けて、生方良雄、岡並木、岡壽麿、角本良平、久保田博、斉藤峻彦、白井昭、原田勝正、藤井弥太郎、宮澤孝一、宮脇俊三各氏の意見。また、レイルウェイ・ライター種村直樹氏の答申に対する批判「分割を前提にこじつけた作文」も掲載されています。「鉄道ジャーナル」1985年11月号掲載。
●国鉄「改革」から30年 破たんしたJR北海道(2017.7.23)
2017年7月30日、東京都内で行われた当研究会によるJR北海道問題の現状報告。国の責任を明らかにすることに重点を置きました。
●レイバーネットTV第121号放送「民営化30年検証~破綻したJR北海道とアブナイJR東日本」(動画・「レイバーネット日本」サイト)(2017.7.23)
当研究会代表・黒鉄好が人生初のネットTV出演。国労中央分部・唐沢武臣書記長とともに、民営化30年を迎えたJRグループの驚くべき実態を明らかにした。
・番組予告 レイバーネットTV第121号番宣「民営化30年検証~破綻したJR北海道とアブナイJR東日本」(放送前)
・報告 「公共交通」をかなぐり捨てたJR~「民営化30年」儲け主義の末路(放送後)
●座談会「国鉄改革20年の検証」 利権獲得と安全・地域破壊の20年――公共鉄道の再生に向けて――(2017.4.5)
10年前、2007年のJR20年をきっかけに国鉄闘争共闘会議などJR不採用問題に取る組む人たちが集い、JRの問題点を洗い出す座談会を行った。その座談会の記録。
●<声明>分割民営化による「国鉄解体・JR発足」30年 破たんしたJRを清算し、再国有化を実現する議論と国民運動を(2017.4.5)
安全問題研究会の声明。