佐渡はよいとこ 一度はおいで〜佐渡島周遊記

去る2004年8月21〜22日、新潟県・佐渡島へ出かけてきました。
本来の目的は、その前々日からの石川・富山県下への出張だったのですが、週末だったこともあり、そのまま友人のいる佐渡へと足を伸ばしたわけです。
佐渡島は、人口約7万8千人、面積855平方kmで、兵庫県・淡路島(人口約16万人、面積594平方km)と比べて人口は半分ながら面積は約1.5倍あり、日本一大きな島です(こういう書き方をすると「日本一大きな島は本州だろ」とゆーツッコミがどこからか来そうなので「日本一大きな離島です」と訂正します。それでも「日本一大きな離島は沖縄本島だろ」とかゆーツッコミをする人がいそうなので、「離島そのものが1県になっているものは含まない」としておきます。要するに、「沖縄県を除く46都道府県の面積を共有 している離島」という解釈をした場合にその中で最大、と言う意味)。佐渡島内で最も大きい両津市をはじめ1市7町2村で構成されていましたが、今年、2004年3月1日から合併で佐渡市が誕生しました。
佐渡への旅行はもちろん初めて。離島自体も・・・学生時代15年ぶりくらいになるでしょうか。
久々の離島となるこの島を、約1日かけ、友人の案内で回りました。では、早速レポートしましょう(一部を除き、写真はクリックすると大きくなります)

(注)このページでご紹介している交通機関の時刻・運賃、観光地の入場料等の情報は、全て当サイト管理人が利用した2004年8月現在のものであり、予告なく変更されることがあります。当サイトを参考に旅行される場合、最新の情報は各自、佐渡汽船サイト等でご確認ください。また、当サイ ト管理人の手元には、市町村合併に伴って佐渡市が誕生する以前の古い地図等の資料しかないことから、このレポートは全て合併以前の旧市町村名で作成しています。このため、このレポートに出てくる市町村名は、一部現在のものと異なっていますのでご了承ください。(管理者)
 

佐渡汽船ジェットフォイルのチケット。乗船後は回収されず、「記念にお持ち帰りになりたい方はどうぞ」と粋な計らいをしてくれています。このサイトに遊びにいらっしゃる方は善良な方がほとんどだと思いますので、この切符をプリントアウトして不正乗船するような方はいないと信じていますが、管理人としての責任で念のため現物と色を変えてあります。現物には色が付いています。

1.いざ佐渡へ!


佐渡への最もポピュラーな交通機関、佐渡汽船ジェットフォイル。
時速80kmと高速道路並みの速度で海上を疾走する。

ジェットフォイル船上から見る日本海。
天候にも恵まれ、青い海と青い空が美しい。
8月21日(土)、台風一過の青空のもと、いよいよ佐渡へわたる朝。新潟港と両津港(佐渡)を結ぶ佐渡汽船のジェットフォイルは片道5,960円。高速船ということで特急料金に相当する額が加算されており、同じ佐渡汽船のフェリーが1等でも3,100円、新潟空港〜佐渡空港間の飛行機でさえ7,350円なのと比べると高めに設定されている。往復割引を利用すると10,730円となる。当サイト管理人の場合は、旅程の都合上帰りの便が「早朝割引運賃」が適用される便だったため(旅客が少ないため?)2,980円、往復で8,940円となりかなり安くすることができた(片道は飛行機に乗ろうと思っていた私だったが、この安さに負けてしまった)。  

2.トキの森公園と佐渡トキ保護センター

真新しい記念碑。
昨年10月、純日本産のトキとしては最後の1羽だったキンの死去に際して建てられたものらしい。
そして・・・トキ発見!
ちなみに現在、同センターにいるトキは中国から寄贈されたものがほとんど。日本で生まれたものも親鳥は中国生まれだから、キンと中国産トキのあいの子、または両親が中国籍のどちらかである。
佐渡島のほぼ中央部にトキの森公園があり、その一角に佐渡トキ保護センターがある。トキの森公園に入るには施設維持協力費という名目(実質は入場料)で200円が必要。公園内には資料展示室もあるので、せっかく来たならぜひ入ってみよう。
中国ではトキは人間の開発の手がとうてい及びようもないような奥地に生息している。幸いにして近年数が増えており、野生のもの、飼育されているもの合わせて450羽にまでなっているそうだ(2002年現在)。このセンターのトキも順調に増えているらしい。なお、詳しくは佐渡トキ保護センターのサイトにて。  

3.白雲台(展望台)から佐渡を一望し、最大の名所、金山跡へ


白雲台から見た両津港。
この港へジェットフォイルで入ってきたのだ。
反対側には真野港が見える。まさに大パノラマだ。

佐渡金山跡へ入る。江戸時代に造られたとは思えない。
大型重機のない時代に工具だけでこの金山を採掘していたのだ。
驚くべき技術水準に感服するしかない。
白雲台(写真左)とは佐渡中央部よりやや西に入った佐渡郡金井町にある展望台。自衛隊の駐屯地があり、展望台に至る道も自衛隊が管理している(一般車通行可)。展望台を示す看板などはないが、ここに至るまでは舗装された道が1本だけなので迷うことはない。その急峻な山道をひたすら登ると、大型バスも駐車できる駐車場を備えた土産品店がある。そこがこの白雲台だ。
白雲台を過ぎてさらに先へ進むと「大佐渡スカイライン」につながる(ここは県道扱いで自衛隊とは無関係)。スカイラインを降りる途中の佐渡郡相川町に佐渡金山(写真右)がある。この金山跡に関する詳細は運営している三菱マテリアル(株)の100%出資子会社、(株)ゴールデン佐渡のサイトを参考にしてほしい。入場料は700円。  

4.水中透視船「シャーク」で巡る尖閣湾(右上の船内の写真のみ、乗客のプライバシーに配慮して大きくならないようにしています)


尖閣湾をぐるりと回る水中透視船シャーク。ユニークな顔つきだ。
船底の一部が強化ガラス製になっていて、海中を覗くことができる。

これがシャークの内部。ご覧の通りである。この巨大な
水槽様のガラスを覗けば海中が見える。早くも覗いている人も・・・

シャークは尖閣湾内に踏み出した。水は透き通っている。
透視船が成り立つのもこの透き通った水があればこそ。

ついにお魚発見!船内に歓声が上がる。
「海中に今夜のおかずが見えております」のアナウンスに船内爆笑。
尖閣湾とは、佐渡の北西方にある湾のことで、最近領土紛争で有名になった某諸島のことではない。
それはともかくこの尖閣湾、水がとても透き通っていてきれいである。この海があればこそ水中透視船も成り立つわけだ。ご覧の通り船底から泳ぐ魚を写真でキャッチすることができたが、ガイドさんによるとこれでも「台風一過で海の透明度が低い」のだそうで、晴天続きで海が透き通っていれば「もっとよく見える」とのこと。尖閣湾にはシャークの他に一般の遊覧船もあったが、水中透視船は遊覧もできるのだから、一石二鳥ではないがどうせならこっちを選びたい。
 
 

5.その他(おまけ)

            

(写真左、写真中)富山県下を出張中、車で走っていると地元のラジオのアナウンサーが「富山では道路交通信号が全て縦型なんですよね〜」と言った。そんなバカな!と思った私はふと頭上を見ると・・・ほらこの通り!どこまで行っても信号機は縦、縦、縦・・・理由は簡単で「縦型の方が信号機に雪が積もりにくいから」。雪国の生活の知恵とはいえカルチャーショック。ちなみに新潟、佐渡も同じく縦型。
(写真右)富山から新潟へ向かう北陸本線の特急「北陸」車中で食べた「雪だるま弁当」は、雪だるま型の容器に入っている。とってもかわいい容器だけれど、ちょっと季節はずれ。
 

こうして私は、2日間の佐渡旅行を終え、22日の早朝のジェットフォイルで佐渡から本土に渡り、上越〜東海道新幹線経由で帰宅しました。
レポートはどうでしたか? 佐渡島に行ったことがない方にはとっても魅力的で、行ったことがある方にも懐かしくご覧いただけたのではないでしょうか。
こんなに魅力的な島なのに、入島は21日の昼で翌日早朝には島を出なければならないという慌ただしい日程。島内を見て回れたのは正味半日しかなく、移動した距離も佐渡島の「ふたこぶ」のうち上のこぶ部分のそのまた半分だけ。とてもじゃないけど全っ然見足りません!
今回、車で案内を買って出てくれた友人も佐渡出身者ではなく、仕事の都合で来ているのですが、「よそ者」の佐渡勤務は長くても2〜3年で終わりとのことで、案内者がいるうちに再訪問しなければ次はいつになるかわかりません。よ〜しぜひまた行くぞ!


・本ページ作成に当たり、離島の人口、面積等のデータはWebサイト、島の話を参考にしました。同サイト管理者mutty氏に対しお礼申し上げます。

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