第2部(生徒会編)登場人物
本作のキャラクター設定。ストーリーの進展に伴い、登場人物は成長または変化しますが、ここでは初期の性格設定を示します。
● 安達 正人(あだち まさと)
本作の主人公。森本学園中等部2年C組。気が弱く、言いたいことも言えず、いやなことがあると泣いてしまう超ヘタレ。「疑惑のあみだくじ」で他の男子に陥れられ、学級委員にされたが、しっかり者で経験豊富な女子学級委員、志織の厳しい指導にも耐え、学級委員をやり抜く。その真面目さを志織に見いだされ、まさかの生徒会書記に。
● 畑山 志織(はたやま しおり)
本作のヒロイン。森本学園中等部2年C組。正人のクラスメートで生徒会書記。一部男子から陰で「生意気」と言われ、マリー・アントワネットというあだ名を付けられる。学級委員仲間の正人を帰り道、喫茶店に誘ったところを学園新聞に盗撮され、仕方なく正人を公認に。持ち前の気の強さで、女子としては9年ぶりの生徒会長として恋愛禁止の校則の廃止に挑む。
● 篠田 結衣(しのだ ゆい)
森本学園中等部1年B組で、生徒会書記。志織の後輩。志織ほど自己主張は強くないが、明るい性格のしっかり者。さつきはもちろん、志織からも可愛がられている。生徒会に引きずり込まれた正人に惚れてしまい、志織そっちのけで正人に猛アタックするが……?
● 浅田 順一(あさだ じゅんいち)
森本学園中等部3年C組で、生徒会長を引退。志織、結衣の先輩。生徒会長としては能力、人格ともに平凡で、志織は物足りなさを感じている。
● 木村 さつき(きむら さつき)
森本学園中等部3年A組で、生徒会副会長を引退。志織、結衣の先輩。女子で学園史上5人目の生徒会長になれなかった悔しさから、志織、結衣に期待している。
● 三島 瞬(みしま しゅん)
森本学園中等部2年E組で、生徒会書記。地味だが実務能力には定評がある。割と素直な性格で、浅田、さつきに見いだされ、志織の下で生徒会副会長に就任。「暴れん坊のマリー・アントワネット」志織と、部下である書記との間の調整役(という名の事実上のクッション役)が期待されての副会長抜擢。典型的な「損な役回り」だが、知らぬは本人ばかりなり。
● 坂田 信也(さかた しんや)
森本学園中等部2年B組所属の生徒会書記。おっちょこちょいでお調子者。思い込みが激しい上にチャラい性格で、生徒会のいじられキャラ。よく確かめもせずに指示を出すなどして学園中を大混乱に陥れたことも。生徒会室ではいつも志織に怒られ、教室ではクラスメートの小夜にいつも呆れられている。あだ名は「アホの坂田」だが、なぜか憎めないキャラで愛されている。
● 薬師寺 真奈美(やくしじ まなみ)
森本学園中等部2年D組。謎の秘密結社「森窓調査会」を会長として率いる。正人に対するいじめの内偵調査で、いじめの犯人が加藤だと突き止めた辣腕の持ち主だが、趣味、特技、好きな食べ物や異性のタイプ、すべて謎。男子からは「秘密警察」「森本学園版FBI」と呼ばれ、怖れられる。生徒会書記となって、地味だが着実に成果……をあげるのか?
● 沢田 エリカ(さわだ えりか)
森本学園中等部2年E組。いわゆる典型的「女王様キャラ」。自分の思い通りにならないことがあれば、どんな卑劣な手を使ってでも思い通りにする。ダークホース的に生徒会書記に立候補、誰も予想だにしない当選を果たし、正人を徹底的にいじめ抜くが、やがて意外な結末が訪れる。身長が165cmあり、学園外では隠れてモデル業にいそしんでいる。美少女だが、「別に」が口癖で性格が悪い。あだ名は「森本のエリカ様」。
● 林 拓馬(はやし たくま)
森本学園中等部3年B組。学園新聞編集部長。長く対立関係にあった生徒会と編集部との関係改善を模索するが、願いかなわず引退の時が迫る。温厚な人柄。
● 神田 待来(かんだ またい)
森本学園中等部2年A組。学園新聞編集部員。クリスチャンの両親に名付けられた「キラキラネーム」にうんざりしており、「成人したら普通の名前に改名してやる計画」を練っている。基本的にキャラの立ちっぷりは本作一。余談だが、名前の「マタイ」はキリストの使徒に由来する。
● 財前 綾香(ざいぜん あやか)
森本学園3年A組。漫画部部長で、いわゆる腐女子。得意のBLマンガをコミケで売り、その売り上げで漫画部の活動資金の不足を補っている。部長なのに部の運営に興味がなく、面倒ごとはすべて副部長に押しつける。
● 広瀬 渡(ひろせ わたる)
森本学園中等部2年C組。漫画部副部長で、正人の数少ない友達。適当でいい加減な部長(綾香)に面倒ごととBL同人誌を押しつけられて迷惑している。部長が部の運営に無関心なので、時々、部のことを陰で志織に相談している。
● 西野 利奈(にしの りな)
森本学園中等部2年C組で、志織、雪乃の親友。比較的さばさばした性格だが、いい加減な一面も。志織のことをよく理解している。隠れた志織の相談相手。
● 杉田 雪乃(すぎた ゆきの)
森本学園中等部2年C組で、志織、利奈の親友。おっとりした性格だが、時に異様に鋭い指摘をすることも。志織、利奈からは「ゆっきー」と呼ばれている。男子に密かに人気があるが、怖い(?)志織、利奈と一緒に行動しているため、彼氏になかなか恵まれずにいる。
● 東原 小夜(ひがしはら さよ)
森本学園中等部2年B組。前期は学級委員を務める。1年生の時に正人と同じクラスだったよしみもあり、初めて学級委員になった正人を陰で助けた。雪乃の親友。志織とも友達関係。明るい性格。クラスメートの坂田に手を焼いている。
● 杉本 勝(すぎもと まさる)
森本学園中等部2年C組のクラス担任。適当でずさんすぎる性格のため、時に騒動の火種となることも。教師なのに志織によく説教されている。
● 赤石 純子(あかいし じゅんこ)
森本学園中等部生徒会顧問の教師。女子で学園史上4人目の生徒会長という過去を持つ。卒業後、民間企業勤めをしたが、教師への夢断ち切れず、教員免許を取り母校で教鞭を執る苦労人。普段はおっとりしているが、内なる闘志を秘める、との噂も。
● 木村 乃亜(きむら のあ)
学園近くの喫茶店「カルチェ・ラタン」の店主。年齢不詳、謎の美女。町の情報通との噂も。時折、客として来店する正人や志織のことを人知れず気にかけ、応援している。
● 安達 義人(あだち よしひと)
正人の父。会社勤め。基本的にお人好し。
● 安達 美奈子(あだち みなこ)
正人の母。パート勤めをしているらしい。おっとりしているように見えるが、意外に息子をよく観察している。
● 安達 沙也加(あだち さやか)
正人の姉。大学1年。森本学園の卒業生。彼氏がいるらしい。