国鉄労働会館パンフレット 「地方交通線存続の課題と提言」
北海道のローカル線の約半分が「JR北海道単独では維持困難」と公表されたことを受け、一般財団法人「国鉄労働会館」がJR北海道研究会への委託研究事業の一環として、2018年9月にパンフレット「地方交通線存続の課題と提言」を発行しました。
北海道の鉄道の成り立ちから地域とともに発展~衰退してきた歴史、ローカル線問題の発生の背景から解決策に至るまで、北海道ローカル線を存続させるための課題と提言を約80ページにまとめています。問題を正しく理解する上で必見の資料ですが、国鉄労働会館でもごく少ない部数しか刊行されていない模様で、これほど価値ある資料なのにほとんど誰の目にも触れていないのは本当に残念なことです。
そこで今回、安全問題研究会ではこの資料をPDFデータ化し、公表することとしました。JR北海道の何が今、問題となっているのか、解決はどちらの方向に向けて行われるべきか、そもそも解決策はあるのか等、知りたい人にとって格好の材料となるでしょう。
◆分割版(内容は以下の通り)
内 容 | ページ | データ容量 |
表紙、目次、はじめに | 1~4 | 922KB |
第1章 北海道開発(開拓)と鉄道の役割~地域産業発展との関わりで | 5~18 | 1.1MB |
第1節 北海道開拓と鉄道網の拡がり | 5~7 | |
第2節 戦後北海道開発と産業政策の変化 | 7~10 | |
第3節 JR北海道と北海道地域の発展 | 10~18 | |
第2章 北海道の地域発展と鉄道 | 19~30 | 3.12MB |
第1節 北海道における過疎化の進展 | 19~25 | |
第2節 過疎・人口減少と鉄道 | 25~27 | |
第3節 因果関係の根底にあるもの―欧州との比較 | 27~30 | |
第4節 地域発展における鉄道の役割 | 30 | |
第3章 公益事業としての鉄道は持続可能か | 31~39 | 953KB |
はじめに | 31 | |
第1節 鉄道輸送の特色 | 31~32 | |
第2節 鉄道民営化政策と上下分離論 | 32~36 | |
第3節 鉄道公益企業は持続可能か? | 36~38 | |
第4節 社会インフラとしての鉄道の役割 | 38~39 | |
第4章 鉄道をめぐる日本の常識と非常識―ヨーロッパの鉄道から学ぶ― | 40~51 | 2.2MB |
はじめに | 40 | |
第1節 ヨーロッパ諸国と日本での鉄道政策の相違 | 40~41 | |
第2節 ドイツにおける鉄道の基本的スキーム | 41~48 | |
第3節 オーストリア鉄道と比較して | 48~50 | |
第4節 ヨーロッパの「輸送密度」と比較して | 50~51 | |
第5章 北海道の鉄道の再生と地域の発展 | 52~72 | 6.2MB |
はじめに | 52~53 | |
第1節 北海道における鉄道の役割と意義 | 53~61 | |
第2節 JR北海道の経営の問題点 | 62~67 | |
第3節 鉄道の再生への道―新たなスキームの創生のなかで | 67~72 | |
補章 JR北海道ができるまでの歴史―国鉄の「分割・民営化」― | 73~83 | 1.0MB |
第1節 国鉄はどのような役割を果たしてきたか | 73~74 | |
第2節 交通・運輸における国鉄の地位低下と赤字問題 | 74~77 | |
第3節 国鉄分割・民営化の時代的背景 | 77~78 | |
第4節 臨調・国鉄再建監理委員会の答申と国鉄改革関連法 | 78~83 |