福島原発告訴団、告訴、受理から全国展開へ  この社会からあきらめをなくそう

 福島原発告訴団は6月11日、福島県民1324名が集まり第1次告訴を行いました。この告訴は、8月1日、検察当局によって受理されました。

 現在、告訴団は、11月の第2次告訴に向けた準備を進めており、全国から告訴人になってくださる方を募集しています。第1次告訴は対象を福島県民・避難 者に限ったため、県外で告訴をしたくてもできなかった方は今回参加できます。

 告訴団を全国化する最大の理由は、今回の原発災害があまりに巨大で被害が全国に広がっていることです。福島と「それ以外」を離反させ、被害を福島だけの 話にしようとする動きに対し抵抗を示すことも理由のひとつです。また、すべての日本国民(さらに言えば世界中の市民)に、原発災害を自分のこととして考え てほしいという狙いも込められています。

 過去に政府や大企業がどんな罪を犯しても、被害者が「仕方ない」とあきらめてしまい、同じことが何度も繰り返されるのがこの国の歴史でした。私たちの目 標は、日本社会から「仕方ない」を追放することです。そのためには罪を犯した者たちを追い詰める本気の闘いが必要です。ひとりでも多くの人々が告訴人とな り、検察に起訴を求める声を上げることがその重要な一歩になります。私たちは、多くの人々とともに、被害者が一方的に切り捨てられる社会を変えていきたい と思います。

(告訴団ブログ http://kokuso-fukusimagenpatu.blogspot.jp/

(2012.9.19 『はんげんぱつ新聞』414号(2012 年9月)掲載)

管理人の各所投稿集ページに戻る   トップに戻る