福島から世界に脱原発を発信〜3.10・11行動開催

 福島原発震災から1年を迎えるに当たり、福島から世界に向けで脱原発に向けた強いメッセージを発しようと、3月10〜11日、郡山市内の2会場で「原発 いらない地球(いのち)のつどい」が開催され、2日間で延べ1000人が集まりました。

 アイルランドから参加したチェルノブイリ・チルドレン・インターナショナル代表・エイディ・ロッシュさんは、「チェルノブイリの人たちは福島は孤立して いないと伝えたい。家族、友人、知人のことを考えて立ち上がることが大切だ。今の世代で原発を終わらせることが必要だ」と訴えました。

 「野菜カフェはもる模擬店サロン&パネル展示」では、関西産の野菜のほか、愛知県産の大豆を原料とした納豆や豆腐、岐阜県関市産の卵などが並べられ、多 数の参加者が足を止めていました。「野菜カフェはもる」は2011年、福島市にオープンしました。ただでさえ高い外部被曝にさらされている福島県民に、せ めて内部被曝だけでも減らしてもらうことを目的としています。

  避難・保養のための相談会は相談待ちができるほどの状況でした。郡山市から参加している幼児を持つ父親は、「避難を考えたが、妻が犬のトリミングの仕事を しており、やっと顧客も付いてコミュニティができてきたばかり。お客さんを置いて避難する決断ができない」と話しました。避難したくてもできない福島県民 の大半が同じ悩みを抱えています。

  この他、上関原発建設予定地の山口県・祝島で農業をしながら30年以上にわたって原発反対運動をしてきた農家の講演、来日したドイツ緑の党議員の記者会 見、歌や踊りのワークショップなど多彩なイベントが開催されました。3月11日午後からは「原発いらない!福島県民大集会」が郡山市内に1万6千人を集め て行われ、地元・福島の高校生が「人の命も守れないのに、電力とか経済とか言っている場合ではない」と、命より金を優先するグローバル資本主義への強い怒 りを表明しました。

(「ZENKO NEWS」2012年4月号掲載)

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原発被害者援護法制定を求めるシンポジウム                 野菜カフェ「はもる」パネル展示    


      
2011年11月の経産省前座り込みで女性たちが 編んだ地球               歌と踊りのワークショップ          

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